9月9日〜15日、北欧のフィンランドとノルウェーに行きました。フライトで日を跨いだので、現地に滞在したのは10〜14日の4泊です。
初めてのヨーロッパ、北欧、ロングフライト(13時間)、飛行機の乗り継ぎ、、、という初めてだらけの経験でした。長年の憧れだった北欧・・・いつか行ってみたい。しかし下がり続ける円・・・落ち続ける体力・・・「いや、考え直せ。むしろ今が一番若く、安いのでは?」と、開き直り、ひとり旅を決行しました。

一人で北欧に行けたという達成感が欲しかったのと、時間通りに行動ができない性格なので、ツアーではなく完全個人手配にしました。
航空券とホテルの予約は半年前にTRIP.comのアプリで。合計代金に震えながら予約をタップ。
「予約してしまった・・・行くしかない・・・半年後に私はあのフィンランドとノルウェーに・・・いるのか・・・うそだろ・・・?」
旅は半年先なのに、予約したその日の夜は寝付けませんでした・・・。

そして半年後。深夜、関空に私はいました。まずはフィンランドへの旅が始まります。

ついに着いてしまったフィンランド。
多くの日本人が憧れる、あのフィンランド・・・に、いる・・・自分が・・・なぜ・・・こんなことに・・・(??)と興奮と軽く混乱しながら、つたない英語で入国審査をなんとかクリアし、いつの間にかヘルシンキ空港からヘルシンキ中央駅に向かうホームに立っていました。

と、その前に、初現地シナモンロールを空港のカフェで食べました!

でかい・・・!手のひらをいっぱい広げたくらいにはでかいシナモンロール。そして日本で食べるフワフワ生地ではなく、ずっしりどっしりな力強いご飯感のあるシナモンロール。
「ようこそフィンランドへ」と語りかけてくれるような堂々たるフォルム。
シナモンとカルダモンがよく効いていて、とても美味しかったです。お腹いっぱいになってしまいました。カプチーノも美味しくて、旅疲れがほっと癒されました。

ちなみにお会計はクレジットカードで。北欧はキャッシュレス社会と聞いていたので、両替の必要はありませんでした。

そして鉄道に乗って、ヘルシンキの街へ向かいました。

初めて生で見る西洋の建物たち・・・ゲームの世界のようで、本当に来てしまったんだ・・・という興奮と軽い混乱が再び。
この日の午前中はあいにくのお天気でしたが、それも北欧っぽくて、どこを撮っても絵になって楽しかったです。港を歩き終わってから本格的に雨が降り始めたので、近くの屋根がある建物で10分ほど雨宿り。外国にきているという状況だとこの雨宿りさえも新鮮で、土砂降りのヘルシンキの港をぼーっと見ていました。しばらくしたら晴れ間がのぞいてきたので、街歩き再開です。

ヘルシンキで行きたかった場所にきました。

「カフェ アアルト」です。

私、映画の「かもめ食堂」が大好きでして、よく仕事中に流しているのですが、その劇中に登場するカフェです。
テーブルに着くと、店員さんがメニューを持ってきてくれました。日本語メニューです・・・!すごい。
(日本人のお客さんが多いようで、唯一、東京の丸ビルの中にも実は支店があります。とても美味しいです。)

もりもりの盛り合わせで、大満足でした。クロワッサン、サクフワでした・・・。カフェラテの量にビビりましたが、2杯分は入ってて、その分ゆっくりできてありがたかったです。

食後は本屋さんの中をウロウロ。お土産を買ったりして、外に出ました。

写真を撮ったり、お土産を買ったりしながら、ヘルシンキ中央駅へ戻ってきました。
実は今回のフィンランド滞在は5時間ほど。ノルウェーへの乗り継ぎ待ちの間に観光していました。
たった数時間でしたが名残惜しい。後ろ髪を引かれながら、鉄道に乗って、ヘルシンキ空港に戻ります。

鉄道に乗ったはいいのですが、なんとなく「これ本当に空港に行くんだろうか・・・?」と不安になり、目の前の席に座っていた、現地のおばさまに尋ねました。すると、「大丈夫!合ってるよ。ちゃんとこの時間に空港に着くから安心してね。あ、みかんどうぞ食べて」と、とても丁寧に教えてくださった上、みかんをいただきました。なんて温かい・・・。初めて北欧に来たこと、一人旅で少し心細いけど楽しいこと、いろんなお話ができて、とても心が温まりました。おばさまとは途中の駅でお別れでしたが、車内から手を振り合って、見送りました。
その後、アメリカから来た男の子に「そのカメラいいね!」と声をかけられ、身振り手振りでカメラトークをしたりしました。楽しい鉄道旅でした・・・!

ヘルシンキ空港に戻り、今度はノルウェー、オスロ空港へ飛びます。

ノルウェー、オスロに到着しました!夕方の6時でした。
今回の旅のメインはオスロ滞在。この日から合わせて4泊します。
旅疲れもあり、あまりお腹が減っていなかったので、ホテルにチェックインしてゆっくり寝ました。

翌日、改めてオスロ観光スタートです。

朝食食べ過ぎでは?と思う量ですが、これは作戦です。
ノルウェーは物価ランキング世界第3位の国。私のこの北欧旅は貧乏北欧旅でもありますので、おいそれと気軽にカフェ、レストランには入れません。日本と同じ感覚で私が外食をすると破産してしまいます。
なのでホテルは朝食付きのプランを予約していました。ここで2.5食分食べ貯めておこうという作戦です。
写真を見ていると思い出す一つ一つのお料理の味・・・滞在中は毎日このメニューを食べていました。美味しかったなぁ・・・

食べて、オスロの街に繰り出します。

この日は朝から曇っていました。気温も完全に寒い寄りの秋。春用の撥水コートを着て、街中を歩いていました。歩き始めて30分、駅前の公立図書館のあたりで、パラパラと小雨が降ってきました。
なんだか鼻水も止まらなくなり、体を温めるために、オスロ中央駅内のカフェへ避難。コーヒーを注文して、休憩。
そして旅に連れて来ていたオリジとアルトをここで撮りました。北欧に彼らを連れて来れて、嬉しすぎる・・・!北欧が舞台のモンガータ。おかえりなのか初めましてなのか、よくわからない感覚です。

それからしばらくして少し温まってきたものの、鼻水は止まらず、これは今日はホテルでゆっくりした方がいいかもしれないなぁと思い、ホテルに戻ることにしました。

4時間ほど寝たでしょうか。起きたら夕方4時ごろになっていました。
持ってきていたティッシュが足りなくなりそうだったので、近くのディスカウントストアに行くことにしました。

ホテルに戻ると、外から何やら楽しげなパレードのような音楽が聞こえてきました。鼻水も少しおさまってきたので、その音の正体を追いかけて、再び街に繰り出しました。

ホテルはノルウェー王宮へ続く「カール・ヨハン通り」のすぐ近く。なんの催しものなのか、結局わからなかったのですが、追いかけているうちに鼻水が完全に止まり、身体が楽になってきたので、ホテルへの帰りに、いろいろお店に入ってみたりしました。

ショッピングモールに日本専門店があったり、日本にもあるフライングタイガーを発見して入ってみたり(ちなみに私はここが初フライングタイガーでした)。日本専門店は日本のキャラクターグッズや雑貨、文房具、ガチャガチャ、食品や飲み物などが豊富でした。商品のポップも日本語が多くて、不思議な気分になりました。そしてなんだか嬉しかった。

ショッピングモールの1階にカフェがあり、チラッとのぞいて見ると、店員のお姉さんがすごくニッコリと挨拶してくれたので、わあ・・・!と嬉しくなって入りました。
ノルウェーのシナモンロールはまだ食べてなかったなと気づいて、ここで注文することに。

実は謎にノルウェー語を勉強して1年くらいなのですが、ここでちょっとノルウェー語での注文に挑戦してみました。
「え・・・エン カーネルボッレ・・・タック?」(シナモンロール・・・ください)
店員さんはすごく笑顔で「ヤァ!」(いいよ!)と言ってくれて、嬉しくなった私はさらにカフェモカとお土産用のコーヒー豆を注文しました。

現地でノルウェー語を話す・・・通じている・・・感動のあまり、自分の話せるノルウェー語をとにかく喋ってみることに。
日本から来たこと、ノルウェー語を勉強して1年くらいであること、現地で話せて今すごく嬉しいこと。店員さんはニコニコの笑顔で私のつたないノルウェー語での会話に付き合ってくれました。聞き取れなければ英語に切り替えてくれる脳の回転の素早さ・・・。(しかし英語でも私は聞き取れないので申し訳なかった)
お世辞でも「ノルウェー語すごく上手だよ」と、ノルウェー語で言ってくれたのは本当に嬉しかったです。バイバイ!とルンルンでホテルへ戻ったのでした。

翌日、またも朝食を爆食し、街へ繰り出します。
この日も曇り空。ですが雨は降っていませんでした。

この日はオスロマラソン大会という大きなイベントがあった日で、街中が人で溢れかえっていました。
ノルウェー国内だけではなく、ヨーロッパ中から参加があるそうです。
「ハイヤ!ハイヤ!」という応援の声を聞きながら、心の中で私も「はいや!はいや!」と言いながら街を歩きました。

近くのベンチに座ってカフェラテを飲みながら、お隣に座っているノルウェー人のご夫婦とおしゃべりしました。ご夫婦は70代くらいで、ノルウェー北部から飛行機と鉄道を乗り継いで、オスロマラソンを見にきたそう。
私は日本から来たこと。初めてのノルウェーでヨーロッパ。ノルウェーは寒いですね。日本はまだまだ暑いです。でも日本も北部はもうすぐ寒くなって雪もたくさん降ります。そんなお話をしたり、個人的なお話をしたり。「私もうすぐ孫ができるのよ。ふふ」と嬉しそうな奥さんが可愛かったです。
明日はフェリーでビグドイという町に行くことを話すと、「明日は晴れるみたいだから、よかったね。最高だよ。楽しんでね」と言ってくれました。

ご夫婦とお別れして、今日の目的「ノーベル平和センター」と「オスロ国立美術館」へ

ノーベル平和賞の授賞式が行われるオスロ。これまでのノーベル平和賞を受賞された方々の紹介や、世界中の様々な言語で書かれた「平和」が壁に表示される展示。ゆったりとした空間で、じっくり観覧することができました。
ここで日本人観光客のご夫婦と出会いました。どうやら私と同じ日にオスロへ来られたそうで、1日目は同じく旅疲れでホテルでダウンしていたとのこと。「ムンク美術館もすごくよかったですよ。行ってみてください」と教えてくださったので、翌日の計画に追加しました。
お土産を一緒に見たりして、たった40分ほど同じここオスロで過ごしたご夫婦。お土産屋さんでお別れする時「じゃあ、またどこかで」と言ってくれた奥さん。10秒ほど遅れて私は平和センターを出ましたが、もうご夫婦の姿は見えない。絶対に一期一会なのに、「またどこかで」って言葉、なんか良いなぁ。としみじみしながら、次の目的地に向かいました。

オスロ国立美術館にやってきました。と言っても先ほどのノーベル平和センターからすぐ真横です。

館内はなんと撮影OKで、ほとんどの収蔵品がガラス越しではなく、むき出しの状態で展示されています。そういう展示方法だからなのか、持ち物やコートをロッカーに預け入れる必要がありました。地下1階のロッカーに預けてから、展示室へ向かいました。

北欧ならではな木彫の展示に興奮しました。モンガータの旅人よの作中で、アルトたちが彫る葬送舟のデザインの参考にネットや本で見ていた木彫。カッコ良すぎる・・・。
たくさんの絵画や装飾品、彫刻を見ました。ノルウェーの伝統的なニットの展示もあり、可愛かった・・・。

彫刻をデッサンするコーナーがあり、挑戦してみました。鉛筆でA4の紙にデッサンしている間、自分がノルウェーにいることを完全に忘れていて、描き終わった瞬間に「え?」となったのは不思議な経験でした。それだけ集中して絵を描いていたんだな・・・。
描いたデッサンはコーナーの隅のほうに貼り付けてきました。いろんな作品があってすごく楽しかった。

たくさん刺激を受けて脳みそのキャパが超えてきたので、この後はホテルまで遠回りしながら帰りました。

よく休んで、翌日。
天気予報通り、快晴です!快晴なので写真が捗りました。増えますよ。重かったらごめんなさい。

カメラを構えながら街を歩き、アーケシュフース城、オスロ市庁舎などを巡りました。
どこもかしこも美しくて、曇りもいいけどやっぱり晴れるとなおのこと街全体が芸術品といいますか、もうとにかく晴れてくれてありがとうと天を仰ぎました。

この日はフェリーに乗って、ノルウェー民俗博物館のあるビクドイという半島の町に向かいます。

フェリーに揺られて10分ほどでビグドイに到着しました。ノルウェー民俗博物館まで、欧米の観光客のご夫婦とお喋りしながら向かいました。(道を尋ねられたので、一緒に行きましょうと言った)

ひとりで旅に来たはずなのに、印象深い場所では誰かと感動を共有できている気がするのが不思議でした。みんなもう会うことはないだろう、見知らぬ人ばかり。楽しくおしゃべりしながら歩いているこの瞬間も、博物館に着いたらお別れです。なのにさみしいとかはあまり思わない。見知らぬ土地でタイミングよく出会った見知らぬ人と共有した時間は、確かなもので、お互いいずれ忘れてしまうだろうけれど、それはそれでいいというか。うまく言語化できないのですが、私にとっては確かにあった特別な時間でした。

ノルウェーの古い木造建築が展示保存されている野外博物館。森の中に暖かな光に照らされた木造の家が並んでいて、その美しさたるや・・・。
ここへ来るのが大きな目的だったので、晴れた日に来られて、本当に嬉しかったです。
特に木工職人のいる小屋を見た時の興奮。モンガータで描いてきたものが詰まっていて・・・隣にいた観光客のおばさまと「かっこいいね・・・」と見とれてしまいました。

本で見たことのあった木造教会も、生で見れて感動しました。小さめだけど迫力のある、どっしりとした教会。内部は厳かだけれど温かな空間でした。ずっといたかった・・・。

この博物館に3時間くらいはいたでしょうか。大満足して、再びフェリーに乗って、オスロの街に戻りました。

オスロに戻って、オペラハウスに登ったり、昨日の日本人ご夫婦におすすめしていただいたムンク美術館に行きました。ムンクは叫びしか見たことがなかったのですが、ものすごくいろんな作風があってびっくりしました。西洋絵画に本当に疎いので、こんなに幅広く描いている人だったということに衝撃・・・。
すごいものを見てしまった・・・とフラフラしながら美術館を出ました・・・。うまく言語化できないけれど、私、漫画がんばるぞ。と思いました。

翌日はいよいよ帰国。オスロに滞在した3日間のことを脳内で反芻しながらウトウトと眠りました。

オスロ空港で人生初のセルフ荷物預け入れを経験しました。ちゃんとできるかどうかかなりビビっていたんですが、私の乗るフィンエアーという航空会社の機械は日本語も表示されて安心しました。タグを印刷して、前の人の動きをじっと見て真似をして、荷物をレーンの上へ。「日本で会おう」としばしのお別れをして、保安検査へ向かいました。

ヘルシンキへの飛行機待ちの間に書店へ行ったり、日記を書いたり。あっという間な数日間。日本に帰れる嬉しさ半分、次はいつ来られるだろうという寂しさ半分でセンチメンタルになっていました。
いろんな景色を見て感じたヘルシンキとオスロ。一人で来て帰ろうとしている。楽しい思い出を作れたこと。

飛行機に乗ることも海外へ行くことも生活の中に全くなかった子どもの頃。それでも外国への憧れはずっとあり、英語は苦手だけど、地元の国際交流クラブに入ったり、海外の児童書を読んだり、世界遺産の番組を毎週欠かさず観たり、そういう日々を過ごしていました。中学時代に学校主催のオーストラリアへのホームステイ経験のチャンスはありましたが、やむを得ない事情があり私は参加できず、とても悔しかった記憶が今も残っています。それから、ずっと、なぜか「自分は一生外国には行けないのかもしれないな。」と、どこかで思い込んでしまっていました。

大人になって、飛行機の乗り方を覚え、30代でやっと日本以外の国、台湾を見た経験は一生忘れられません。そのときもひとり旅で、戸惑って楽しいばかりではなかったけれど、絶対にまた行く!自分は一人でも外国に行けるんだ。という自信が、今回の北欧ひとり旅に繋がりました。

子どもの頃の自分を、行きたかった場所に連れて行ってあげる。そんな感覚で旅をしているのかもしれないと、今回強く思いました。だからひとり旅ではありましたが、気持ち的には、子どもの自分と二人で旅をしていたように思います。ずっと憧れていた景色。時間はかかったけれど、見せてあげられて、本当によかった。

「次はどこに行こうか?」子どもの自分と相談しながら、大人の自分は仕事を頑張って、旅費を作らねばと現実を見ています。笑

かなり長い旅の記録になってしまいました。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました!

それでは*

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